---------------------------------------------------
9月02日
9月2日 雨のち晴れ 南東の風 波1・5m 悪石島〜諏訪之瀬島
本日航行 23km
明け方から小雨が降る。
しかし大したことはない、出発の準備に入る。
奈良の吉田君に見送られ漕ぎ出す。
黒潮本流に捕まらないよう、悪石島の荒々しい岸壁のぎりぎりを進む。
その後黒潮に流されないよう西側にある平島に進路を向けすすむ。
今日は黒潮の流れが弱いようだ。
上げ潮の時間帯をねらい漕ぎ出したがいい感じだ。
何回かスコールに遭うが快調にすすむ。
しかし体調が悪く船に酔ってきだした。
数回吐いてしまう。
だが単独行なので気分が悪かろうと、疲れてしまおうと自分で解決するしかない。
腕に力が入らないが漕ぐしかない。
途中で定期船「としま」とすれ違う。
諏訪之瀬島まであと少し。
思ったより早く到着する。
島では園田さんに迎えていただく。
宿に入り休む。
今夜は夏祭りがあるそうだ。
遊びに行ってみよう。
写真 9021 潮目ではたくさんの水鳥が飛び魚を追っていた。
9022 諏訪之瀬島は火山島。牧場に立つと高原にいるようだ。
野元尚み
----------
野元さん 喜界島の村山 です
お疲れさまです。
大変でしたでしょうが、午前中に目的地に着くのは気分的にいいでしょうね。
---------------------------------------------------
9月03日
9月3日 晴れ 諏訪之瀬島
昨夜は台風のために延期していた「夏祭り」が行われた。
ほとんどの島民(70名足らず、小学生10名、中学生4名)が参加し、 青年団や学校の先生たちによる出店もあった。
そこでは、焼き鳥¥20・生ビール¥200・おでん¥200・焼きイカ&トウモロコシ¥50などなど。
市販の花火による「花火大会」や「ビンゴゲーム」などで盛り上がった。
質素だがとても楽しいお祭りだった。
朝起きると体調が悪い、風をひいたようだ。
宿の隣にある「諏訪之瀬島診療所」に行く。
担当者に体温や喉を見てもらい、鹿児島市の「日赤病院」に電話で処方を聞き薬をもらう。
怪我などの際はインターネットで画像を送付し、処置の指示をもらうそうだ。
私は過労のため扁桃腺がはれていた。
薬をもらい宿に帰り寝る。
午後から飛行場に行ってみた。
ここは数十年前ある企業がリゾート開発のため飛行場を作りそれから色々と行おうとしたらしいが、今は飛行場だけがぽつんと残されていた。
使われていないと聞いていたので痛んでいるのかなと思ったが、使用可能だ。
緊急の際は使うのだろう。
明日は中之島に向かいたいが体調が心配だ。
明日の朝決めよう。
写真 9024 ほとんどの島民が参加する「夏祭り」。
9031 ヤマハがリゾートとして開発予定していたが滑走路だけが残された。
野元尚み
----------
野元さん 喜界島の村山 です
> 朝起きると体調が悪い、風をひいたようだ。
まだ、残りが結構ありますから体力は温存しないとバテますよ。
> 午後から飛行場に行ってみた。
昔、話題になりました。結構つかえるんですね。
---------------------------------------------------
9月04日
9月4日 雷雨 諏訪之瀬島
朝、出発のため港に向かい天気を確認する。
雷注意報が出ている。
海の上でカーボンパドルでポツンと漕いでいる所に雷が落ちたらたまらない。
今日の出発は中止する。
宿に帰ったとたん激しい雷と雨が降り出してきた。
危ないところだった。
一日中寝ていた。
疲労もたまっているので良いだろう。
野元尚み
----------
野元さん 喜界島の村山 です
台風14号は直撃は無いと思いますが、波やうねりは大きくなるでしょう。
ところで、中之島は小中学校にHPがあります。
今、メインのパソコンが修理中なのでここには書けませんが
結構、面白いページでした。
----------
伊万里の森です。
> 野元です。
> 9月2日トカラ列島の諏訪之瀬島に到着しました。
お天気が良くサーブから眼下の海上がよく見えました。
ああ、このどこかに野元さんがいるんだなあって思うと
不思議な気持ちになりました。
のもとさあ〜んって、心の中で叫んだんですけど、
聞こえました(^^)?
----------
伊万里の森さん。
野元です。
> お天気が良くサーブから眼下の海上がよく見えました。
> ああ、このどこかに野元さんがいるんだなあって思うと
> 不思議な気持ちになりました。
> のもとさあ〜んって、心の中で叫んだんですけど、
> 聞こえました(^^)?
そうですか、あのときの「天の声」が聞こえたような気がしたのは森さんでしたか。
今日は中之島に以降と思っていたのですが、雷雨になりましたのであっさり止めました。
明日は行けるかな〜〜
----------
先日の 鹿児島ミニオフ会 ありがとうございます。
初めてMLのオフ会に参加させていただきました。皆様のお陰で素晴らしいひとと
きを過ごすことができました。
みんなで歌った、奄美の歌は素晴らしいですね。30数年前に初めて与論に行った
ときのことを思い出しました。当時は船が接岸できずに艀でした。
みなさん、ありがとうございます。
野元さんへ
あまり無理しないように。今日の天気予報は「雷雨注意」でした。危ないですよ。
天候とコンディションを考えて、がんばって下さい。
お祭り好きな さつまの ヨンゴ百姓 近藤 津代志
--------------------------------------------------
9月05日
9月5日 晴れ 北の風 並・5m 諏訪之瀬島〜中之島
本日航行33km 約5時間半
昨夜は八月踊りが公民館で行われた。
太鼓を持った女性が、男性の唄と掛け合うように唄い太鼓をたたく。
それを先頭に島民が輪をかいて踊る。
素朴な踊りだが太鼓の音と唄が解け合い、三日月の夜空にとけこんでゆく。
今日は中之島を目指す。
向かい風だがそれほどカヤックのスピードは落ちない。
黒潮に流されないように西側に進路を取り順調に距離をのばす。
しかし中之島が近づくとやはり潮目があり、波が立って来だした。
漕ぐのを止めるとすぐに東側に流される。
それでも順調に進んで行くが体にこたえ、頭痛もしてきた。
今までの蓄積疲労がかなりきている。
それでも予定より早く到着する。
上陸後すぐに西温泉に入る。
とてもさらっとした温泉だ。
宿を決め散歩に行く。
上の方に牧場があった。
なんだか久住高原を歩いているようだ。
十島村博物館や天文台・総合運動公園もある。
帰りに十島村でただ1人の駐在さんと挨拶する。
1人で七つの島を管轄している。
とても優しい親切な方だった。
写真 9043 諏訪之瀬島の八月踊り。
9051 中之島の西温泉に入る。
野元尚み
---------
野元です。
本日トカラ列島の北から二番目にある中之島に到着しました。
向かい風でしたがそれほどスピードも落ちず、 5時間半ほどで着きましたらいいペースでした。
それでも中之島に近づくと波が立ち上がり、 黒潮にも押されましたが何とかおしきりました。
しかし緊張の連続のせいかかなり疲れています。
台風も発生していますから、しばらく休養するかもしれません。
後一つ(口之島)でトカラ列島も最後です。
頑張ります。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん
お疲れさまでした。七島灘も後一息となりました。
台風の影響がそろそろでる頃では。昼の天気予報で週末は影響が出てきそうなことを
言っていました。
中之島の温泉で疲れをとってください。私も近くの温泉から、今帰ったところで
す。
お祭り好きな さつまの ヨンゴ百姓 近藤 津代志
----------
久岡です@ 七島灘越えももうすぐですね。
焦らず、慌てずにゴールを目指してください。
風が冷たくなってきました。お体を大切に。
久岡 学 南海日日
奄美大島龍郷町
---------------------------------------------------
9月06日
9月6日 晴れ時々雨 中之島
あさ天気予報を見たら台風が3つも発生しているではないか。
さすがに笑ってしまった。
ともかく開き直るしかない。
温泉に入りのんびり過ごす。
鹿児島大学の野鳥研究会の学生が来ていたので話をする。
アカショウビンなどが見れたそうだ。
フェリーだ帰る彼らを見送り、またまた温泉へ。
だらだら過ごしていたら夕方になった。
こんな日があってもいいだろう。
どうせしばらくは口之島で停滞だし。
写真 9061 鹿児島大学野鳥研究会の学生を見送る。
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
> あさ天気予報を見たら台風が3つも発生しているではないか。
> さすがに笑ってしまった。
多いですね。
> 鹿児島大学の野鳥研究会の学生が来ていたので話をする。
> アカショウビンなどが見れたそうだ。
野鳥研究のホームページがトカラを取材しているのが多いようです。
> こんな日があってもいいだろう。
> どうせしばらくは口之島で停滞だし。
まさか、ニシ風(北西風)の季節までには帰れるでしょう。
----------
野元です。
二宮さんこんにちは。
> 中之島は温泉があるからゆっくりと疲れを癒して下さい。
>
> 今、島の友人に電話しました。
> あいにく、不在でした。
伊藤さんは今日の船で鹿児島に向かいましたとのこと。
残念ながらお会いできませんでした。
>
台風が3つも・・・
まあなるようになるでしょう。
それにしても台風が多いな〜〜
伊藤さん・せっちゃん・森さん・にいろさん・久岡さん、いつも応援有り難うございます。
確かにかなりばてています。
もうキャンプもやめました。
体力を温存しないと乗り越えきれないような海峡が、これからも続きます。
私のドジをひとつ。
いつもの海外遠征の癖で、VISAカードと銀行カードを持ってきて、 郵便貯金のカードを忘れました。
アホですね。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月7日 晴れ 中之島
台風15号が近づいてくる。
今日は宝島停泊予定だったフェリー「としま」が急遽、鹿児島に上ることになった。
その後は台風が去るまで運航中止になる。
島の人たちは台風の準備に取りかかりだした。
牧場にある「十島村歴史民族資料館」に見学に行く。
役場出張所に申し込み、館長の折田さんの案内で見学させてもらう。
折田館長の軽快な案内と、ていねいに展示された資料で楽しい時間を過ごさせていただく。
すこし賢くなったような気がする。
その後、口之島の北側にある「七つ山キャンプ場」に歩いて行く。
コンクリート舗装の上をシマサバ(サンダル)で歩くのはきつい。
集落から2時間以上もかかった。
来た道を引き返す。
底なし池を見学に行く。
静かで綺麗な湖だ、こんな小さな島にこんな景色があるとは驚く。
しかし「底なし池、周囲2km深さ4m」の表示には 「底なしじゃないの?」と笑ってしまった。
帰りは通りかかった車に乗せてもらう。
宿に帰り早速、西温泉に行く。
夜は東温泉にはいる。
まさに温泉三昧だ。
写真 9071 「十島村歴史民族資料館」のボゼ。
9072 港から2時間以上もかかった「七つ山キャンプ場」
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月08日
9月8日 雨 中之島
昨夜フェリー「としま」が鹿児島に向かった。
台風のためしばらくは欠航が続くかもしれない。
役場出張所の横に立っていた石碑の「汽船もまた道路なり」 と書かれた言葉が実感として感じれる。
新型船が就航したが、波や風によっては停泊できない島もある。
大きな防波堤があるが、それを乗り越える大きな波が打ち寄せる時もある。
今日は一日中雨だった。
台風対策としてカヤックを宿の倉庫に移動する。
ほかには特にやることもなく、読書と温泉に何回も入りすごす。
写真 9081 御岳はガスがかかり全く見えない。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
昨日は名瀬へ出張でした。
今日は裏航路の船便も欠航です。
たいして荒れていない感じなのですが、台風に向かうのも厭なんでしょうね。
トカラの小学校のホームページ、中之島ではなくて口之島でした、下記ページです。
名柄小学校とともに、受賞したみたいです。
http://www3.ocn.ne.jp/~kuchi/
----------
こんにちは中之島で停滞中の野元です。
台風15号がうろうろしています。
中之島は風雨はあまり強くはないですが、これから荒れてくるかもしれません。
その後の14号も気になります。
明日(9日土曜日)午後6時放送のMBCテレビ「時の風」で今回の遠征が放送されます。
内容は沖永良部島から奄美編です。
よろしかったらご覧下さい。
台風が過ぎ、海上のコンデションが良くなりましたら口之島・屋久島に向け出発します。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月09日
9月8日 晴れ 中之島
海上はうねりはそれほどでもないが、風と黒潮が反発し巨大な潮目(不規則な波が立ち上がり非常に危険)が発生していた。
諏訪之瀬島からの海上も、見渡す限り白い波が立ち上がっている。
時々は海を見に行くが、一日中本を読み、温泉に入って過ごす。
万延元年「咸臨」航米(星亮一著)を読む。
咸臨丸が太平洋を越え、渡米したときの苦労が書かれていた。
勝麟太郎艦長が船酔いでほとんど指揮がとれなかったこと、福沢諭吉らが好奇心をもち観察したことなど、そしてアメリカの乗組員達と苦労をともにすることで心がつながってゆく事などが書かれている。
私も沖縄〜鹿児島をシーカヤックで漕ぎきった人たちと話がしたい。
時期は違うが、同じ海域で苦しんだ仲間として会ってみたい。
写真 9091 ガジュマルに囲まれた道があった。
9092 ホルスタイン柄の山羊がいた(我が家の猫と同じ柄だ)。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月10日
9月10日 晴れ 中之島
風がだんだん強くなってきた。
台風14号がトカラ方面に近づきつつある。
港では船舶が台風に備えロープを張り直したり、陸揚げしたりしている。
シーカヤックは港の奥の草むらに置いていたが、波で洗われるときもあると言われた。
そこで高台にある宿の倉庫に移動する。
沖合を見ると水平線が大きな波でギザギザになっていた。
そろそろ「うねり」が来ているようだ。
明日から時化るかもしれない。
今日もこれといってやることがない。
温泉と読書ですごす。
写真 9101 シーカヤックを宿の倉庫に移し台風に備える。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元です。
> 奄美・沖縄の台風の被害、お見舞い申し上げます。
> 実は同じ台風が台湾でも暴れ回って山地の友人たちの住む先住民居住区に甚大な被害
> をもたらしており(昨年の震災で地盤が弛んでいることもある)、気が気でない安
> 場@An-chang Project/シーサーズ「うりうり新聞」 です。
私も90年台湾の山岳部を自転車で走り、沢山の人々の親切にされながら旅をしました。
東海岸から標高差3・400m、距離90kmを高山病に苦しみながら登り続けたことを思い出します。
災害が出やすい地形だったですね。
> 今さらのようなレスでスイマセン、まだ夏ボケはつづく…。
> 野元さん、補給補給! (意味不明?)
宿に滞在していますので食事と温泉&ビールは十分補給しています。
しかしそろそろ資金が・・・
ゆっくり進んでいる用に見えるかもしれませんが、少しでも漕げるチャンスがあれば漕いでいます。
しかし今夏は異常に台風が多く進めません。
焦っても仕方ないのですが、フラストレーションはかなりたまっています。
島で時間があってもいつも海のことや行程が気になり精神的にはいつも緊張していますね。
まあ今までの海外の遠征でもこの繰り返しですが、現場ではやはりつらいですね。
これもゴールすれば、すぐにつらいことは忘れ次の計画を立てるのですが・・・
いつまでも懲りないですね(学習能力が・・・)
>
>
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月11日
野元さん、喜界島の村山 です。
> 万延元年「咸臨」航米(星亮一著)を読む。
> 咸臨丸が太平洋を越え、渡米したときの苦労が書かれていた。
> 勝麟太郎艦長が船酔いでほとんど指揮がとれなかったこと、
そうだったみたいですね。
私は別の本で読みました。
今度の台風は大きいみたいだし、先の15号も反転して帰ってきそうです。
うちも台風だと、黒糖は炊けないし購買力は落ちるし、踏んだり蹴ったりです。
----------
9月11日 雨 中之島
台風は速度を落とし勢力を増しながら近づいてくる。
最悪だ、これでまたもや出発が遅れる。
ある程度はトカラ列島で苦労するとは思っていたが、これほど台風が多いとは。
定期船も止まっているし食料の調達も出来ない。
それに体の疲労も蓄積しているのでずっと宿に泊まっている。
そろそろ資金も底をつきだした。
最後までやり抜きたいので何とかしなければ。
停滞が続いているが、さすがに気落ちしだした。
海を見てはぼーっとしてるか、宿に閉じこもっている。
温泉に入ってビールを飲んでいますと日記に書いたりしているが、 いらつき何もしたくないのが本音だ。
ささいなことで怒っている自分に気づくときもある。
そして自分の未熟さに又、腹をたてる。
ここが正念場なんだろう。
早く台風が去り、漕げるチャンスがほしい。
写真 9112 タイモ(田芋?)がある、里芋の一種ですり下ろし鉄板で焼くと旨いそうだ。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月12日
9月12日 雨 中之島
台風が速度を落とし、しかもコースが変わってきた。
中之島を取り巻くように北上するようだ。
台風が去ってもしばらくは海上は波が高いだろう。
海岸にゆくと防波堤が越える波が打ち寄せていた。
明日はもっと高くなるようだ。
海岸に面した道路も波がかぶるようだ。
やることもなく本を読んですごす。
写真 9121 大きな波が打ち寄せてきた。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
---------------------------------------------------
9月13日
野元さん、喜界島の村山 です。
沖縄、沖永良部はひどそうですね。
こっちも風が強くなってきました、今日は仕事は中止で図書館で勉強です。
----------
9月13日 雨 中之島
昨夜は十五夜の綱引きと八月踊りが行われた。
綱引きは子供と大人が一緒になって行う。
綱引きの唄?を唄い定期船「としま」からもらった綱を引き合う。
その後、東区の公民館に移動して八月踊りを踊る。
諏訪之瀬島で見たように、男衆が唄を唄い、 太鼓をたたいた女衆がそれに答えるように唄う。
それに島民が踊りながら続く。
中之島では指笛も加わる。
今度は踊りに参加するために島を訪れてもいいな。
海上は昨日より風が強くなり、さらに白波が大きくなった。
台風はゆっくりと動いている。
今日も読書と温泉ですごす。
役場には図書室があるので助かる。
写真 9131 十五夜の綱引きが行われる。
9135 中之島の八月踊り。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
沖縄、沖永良部はひどそうですね。
こっちも風が強くなってきました、今日は仕事は中止で図書館で勉強です。
----------
喜界島の村山さん。
野元です。
>
> 今度の台風は大きいみたいだし、先の15号も反転して帰ってきそうです。
> うちも台風だと、黒糖は炊けないし購買力は落ちるし、踏んだり蹴ったりです。
村山さんも台風だといろいろと被害があるんですね。
私もいい加減に台風ノイローゼになりつつあります。
仕方ないのですがイヤになりますね。
でも最後までやめるつもりはありません。
(生命の危険も付きまとうし、体のダメージもかなりありますのでけっこう悩むものです)
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
>村山さんも台風だといろいろと被害があるんですね。
>私もいい加減に台風ノイローゼになりつつあります。
>仕方ないのですがイヤになりますね。
ちょっと、予定よりも長期間になりましたからね。
私も頑張りましょう。
---------------------------------------------------
9月14日
9月14日 晴れ 中之島
台風は少しづつだが遠ざかりつつある。
風もだんだん弱くなってきている。
昨日まで防波堤を越えていた波が、越えなくなってきている。
しかし漁船などは係留されたままで、海に乗り出せる状態ではない。
佐世保からプレジャーボートで釣りにやってきた松村さん親子も中之島に閉じこめられている。
体がなまってきだしたので簡単なトレーニングに入り再スタートに備える。
今夜はオリンピック・サッカー予選が行われる。
気合いを入れて応援するぞ!
写真 9141 佐世保の松村さん親子
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
--------------------------------------------------
9月15日
9月15日 暴風雨 中之島
昨夜のオリンピックサッカーは燃えた。
宿のテレビの前で奇声を発し、畳を叩いたりして1人で盛り上がった。
宿の人たちはサッカーより私を見て盛り上がっていたようだ。
朝起きたら暴風雨だ。
天気予報を見たら台風が近づいてくるじゃないか。
海上は見渡す限り白い波が荒れくるっている。
がっかりするがしかたがない。
今夜出航予定の「としま」も欠航になった。
明日も出向出来るかわからないそうだ。
島への食料の入荷がまたまた遅れる。
ビールも数缶しか残っていない、買いすぎたら他の人が困るので2缶だけ買う。
雨の中トレーニングに出かける。
汗をかけば精神的に落ち着く。
フィリピン沖にある熱帯低気圧が気になるが。
まあいつかは行けるだろう。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
近藤さん、野元です。
> 野元さん 台風14号どうですか。
> 沖永良部では、停電したそうですが、そちらはどうですか。そろそろ島の温泉もあ
> きたころではないでしょうか。
温泉は飽きませんが、定期船が1週間以上来ていませんので食料の問題が出てきました。
海は今日も荒れています、しばらくは出れないでしょうね。
> 野元さんが大隅半島に到着される日を楽しみにしています。がんばって下さい。
いったいいつになったら到着するのでしょう。
海上のコンデションがこれほど悪いとは思いませんでした。
過去には天候不順で中止したカヤッカーも沢山いるようです。
私は最後までやり抜きます。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
--------------------------------------------------
9月16日
9月16日 晴れ 中之島
台風が急激に遠ざかって行く。
まだ海は荒れているが、これから収まってくるらしい。
北風が気になるが明日は口之島に向かおうと思う。
そして台風17号の影響がくる前に屋久島に行きたい。
秋雨前線も気になるし行けるうちに行こう。
お年寄りに聞いたのだが、中之島には昭和30年頃は2000人ほどの人口があり、 パチンコ屋や飲み屋も数件あったそうだ。
児童も200人ほどいたそうだ。
炭を作っていたと言っていた。
今は人口は180人ほどで児童が17人ほどになっている。
写真 9161 久しぶりに御岳が見えた。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
いよいよ、移動ですね。
北風も気にしないといけなくなるし、前線もそろそろでしょう。
台風17号は直接来ないでしょうが、カヤックへの影響は出るでしょうね。
--------------------------------------------------
9月17日
9月17日 晴れ 中之島
朝起きると体が何となく重い。
しかし今日は口之島に行きたい。
風が多少強いようだが出発する。
港を出たとたん激しい波に翻弄される。
思ったより向かい風が強く波も激しい、カヤックの速度も2〜3km/hしかでない。
一時間ほど漕ぐが、港から2kmしか離れていない。
体の調子も悪くなり何回も吐き、しまいには胃の中の物をすべて吐いてしまった。
力が入らないここで力ついたら大変だ、引き返すことにする。
まさか晴れてはいるが北風が吹く、そろそろそんな季節に入ってしまったのか。
これからの行程は黒潮に流れを横に受けながら向かい風に向かって漕がなければならないのか。
体も遠征に出て3ヶ月以上になる、肉体的にも精神的にもかなり疲れている。
ともかく明日は北風がおさまることを期待しよう。
写真 9171 中之島の漁港にあるスロープに引き返す。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
いよいよ、移動ですね。
北風も気にしないといけなくなるし、前線もそろそろでしょう。
台風17号は直接来ないでしょうが、カヤックへの影響は出るでしょうね。
----------
野元です。
北風がきつくて引っ返しました。
明日もう一度挑戦です。
> GPSでは引っ返してきているみたいな表示ですが
> 口之島へ到着できましたか、結構北風が吹いているみたいですが。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
--------------------------------------------------
9月18日
9月18日 晴れ 北よりの風 中之島〜口之島
本日航行20km
昨夜もよく眠れなかった。
台風に翻弄され先に進めない事や、向かい風の季節を迎えたことなどで、 寝付けないか何度も起きる夜が続いている。
体も疲れているしストレスもかなりたまっている。
それでも波も低いし、向かい風だが行けそうなので口之島に向かう。
しかし出発してすぐに気分が悪くなり吐いてしまう。
体に力が入らないが今日はなんとしても口之島に着きたい、必死に漕ぐ。
海峡は黒潮が2ノットぐらいで斜め正面から流れてくる、 風も黒潮と同じ方向の流れなのでカヤックは進まない。
ちょっとでも休むと東側(太平洋)に流される。
めまいと吐き気に襲われながらも何とか口之島に着く。
上陸するが体に全く力が入らなく呼吸も苦しい。
このままではとてもじゃないが向かい風の中、屋久島まで漕げるとは思えない。
扁桃腺も腫れがひどくなった用だ、 病院で診察をし自宅で完全休養とコンデショニングを行いたい。
屋久島で待機している取材クルーには申し分けないが休養のため鹿児島に帰ることにする。
写真 9181 トカラ列島最北端の口之島が見えてきた。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
----------
野元さん、喜界島の村山 です。
無事、:到着のようですね、ご苦労様です。
北風も止んでたみたいですね。
GPSは2000 年 9 月 18 日 12 時 43 分現在についたようになってました。
---------
野元です。
トカラ列島北端の口之島に到着しました。
完全に体調を崩してしまいました。
そして北風(向かい風)の季節になり、 今の状態でこれからの行程を単独で漕ぎきるのは難しいと思います。
一度鹿児島に帰り体調を整え更にトレーニングをして挑戦します。
カヤックや用具は口之島に置いて有ります。
これからの季節は非常に厳しいのではと思いますがあきらめません。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
--------------------------------------------------
9月19日
こんばんは
大阪の宗村と申します。
アウトドア好きの一人として、羨ましく拝見しております。
> トカラ列島北端の口之島に到着しました。
先日、沖永良部からの帰り、機内で配られたルートマップと機内放送で
トカラの島々の名前、再認識しました。中之島、口之島も一望でした。
> 一度鹿児島に帰り体調を整え更にトレーニングをして挑戦します。
> カヤックや用具は口之島に置いて有ります。
> これからの季節は非常に厳しいのではと思いますがあきらめません。
次のターゲットは口永良部でしょうね。
体調を整え最後の詰め、頑張ってください。
---------
近藤です
野元さん。体調を崩されたようですが、どうですか。
以前、私は登山によく行っていました。 2年前に宮崎の山中の沢で転び、腰椎骨折しました。 ハードスケジュールで、くたくたに疲れていたときです。
やめる勇気も必要です。お体に気を付けて、帰ってください。
いつか機会がありましたら、お会いしたいですね。
お祭り好きな さつまの ヨンゴ百姓 近藤 津代志
--------------------------------------------------
9月21日
9月21日 晴れ 鹿児島市
今日もゆっくり過ごす。
まだ喉は痛いが元気になるつつある。
だんだんトレーニングをしたくなってきている。
早く喉の腫れがひいてほしい。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
--------------------------------------------------
9月22日
9月22日 曇りのち雨 鹿児島市
まだ喉が痛いがだいぶ気分は良くなってきた。
そろそろトレーニングをやりたくなってきている。
ただもう少し休んだ方がいいと思う。
明日ぐらいからウォーキングを始めたい。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月23日
9月23日 晴れ 鹿児島市
気分はだいぶ良くなってきた。
午前中はウォーキングを行う。
ジョギングを行おうとしたのだが、まだ体がきつく歩くのがせいぜいだった。
喉はまだ痛いが気持ちはいい。
明日は今日よりもいい感じになりそうだ。
午後から南日本新聞社の取材を受ける。
私のサラリーマン時代から今の生活への変化についての取材だった。
調子にのって偉そーな事をしゃべってしまう。
写真 9231 ウォーキングを行う。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月24日
9月24日 晴れ 鹿児島市
今日からトレーニングに入る。
自転車を使い坂道を2時間走る。
久しぶりのトレーニングなので、 心拍を上がりすぎない用に心拍計でチャックしながら走る。
きつかったがだんだん調子が出てくる。
しかし急な坂道になるとヨロヨロとなる。
まあ明日になればもっと良くなるだろう。
田んぼには稲穂が下がり、彼岸花もあちこちに赤い色を添えていた。
秋になったんだな。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月25日
9月25日 晴れ 鹿児島市
久しぶりに市街地で車を運転したが、なんとなくぎこちない。
信号のある所を久しぶりに走ったので目が回る。
う〜〜ん情けないな・・・
午後から健康の森にあるプールに行き泳ぐ。
最初はきつかったがだんだん調子が出てきた。
腕立て伏せやスクワットなどのパワー系のトレーニングもこなせる用になってきた。
郡山町に移転した「かごしまカヤック」の事務所を片づける。
念願の田舎の一軒家だ。
しかし持ち物は少ないと思っていたのに、イヤと言うほど用具がある。
もっとコンパクトな生活を心がけなければいけないな。
写真 9251 「かごしまカヤックス」の新事務所です。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月26日
9月26日 晴れ 鹿児島市
午前中は自転車で樋脇町から入来町と走る。
上り下りのきついコースを2時間ほどノンストップで走る。
きつい坂道でもだんだん追い込める用になってきた。
午後からはプールでパワー系のトレーニングを行う。
だんだん調子が出てきた。
髪の毛がかなりのびてきたのでカットに行く。
行きつけのカットサロンのオーナー(女性)は最近フリークライミングに懲っているらしい。
私もアドベンチャーレース(レイドゴロワーズなどの山岳やカヤック乗馬などの複合サバイバルレース)に参加しようと計画している。
遠征が終了したらご一緒させてもらおう。
写真 9261 のびきった(やんかぶった)髪をカットする。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月27日
9月27日 晴れ 鹿児島市
今日は連日のトレーニングで体がだるい。
休養日とする。
整体に行き体の歪みを治してもらう。
今まで針治療やスポーツマッサージなど色々な筋肉ケアを行ったが、 私には整体(カイロプラチック)が一番合っているようだ。
体をリフレッシュし、本屋や電気店を覗く。
アウトドアステーション(アウトドアショップ)に預けていたシ−カヤックを取りに行く。
明日は友人とカヤッキングを行う予定だ。
夕方MBCテレビ「ニューズナウ」で自分の画像を見る。
いつもの事なのだが、画像で見る景色は不思議な感じがする。
そこに自分がいたのだが違う世界を見ているそんな感覚になる。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月28日
9月28日 晴れ 鹿児島市
今日は久しぶりに錦江湾でシーカヤックを漕ぐ。
友人の上代君とRYOKOの三人で磯海岸から桜島へ漕ぎ出す。
やはり海の上は気持ちがいい。
桜島の溶岩地帯を眺めながら南下、海の中に湧いている温泉を探索する。
その後、錦江湾に浮かぶ砂浜(神瀬)に上陸、ご飯を食べのんびりすごす。
今までかなり厳しいカヤッキングを行っていて、漕ぐのがいやになりそうだった。
しかし自分はカヤックが好きなんだなと、あらためて思う。
もうそろそろ遠征に復帰しようかな。
写真 9281 磯海岸から漕ぎ出す。右から野元・上代・RYOUKO。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
9月29日
9月29日 晴れ 鹿児島市
午前中は自転車で走る。
上り坂もなかなかいい感じで走れるようになってきた。
2時間ほど一気に走りきる。
午後からMBCに行き気象予報師の方に来週の天候を相談する。
やはり天候が安定すると北よりの風になるようだ。
向かい風になるが仕方がない、ともかくやれるところまでやろう。
気持ちはかなり上向いて来ている。
今のところ月曜日の夜の船で口之島に向かおうと考えている。
沖縄〜鹿児島・シーカヤック遠征
野元 尚巳
-------------------------------------------------
|