田植え歌-64k(喜界)

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上記の画像は喜界町川嶺・島遊びの様子です。

   田植え歌

田植え歌解説
1. ことしいねがなし しし玉のみなり ヤリガエー
   ハレ 吾嫁なる加那に ま米たかさ ウレ。
               (タカサウリ)
今年の稲はしし玉のような大粒のみのりだ、私の嫁になる彼女にお米のご飯をたかそう
2. ふずの稲がなし みず不足ャあたんが ヤーリガエー
  ハレ ことし稲がなし あぶしまくらウレ
               (マクラウレ)
去年の稲は水不足だったが今年のいねは大豊作だ
3. ゆみとしゆうとなりばあいさのふばさヤーリガエ
    ハレ石の上にななちや うとちやんごとにウレ
               (ゴトニウレ)
嫁と姑なら挨拶をするのもきつい、石の上に皿を落とすようにきびしい
4. 元どもとなゆりすらがむとなゆんにやヤリガェ
    ハレすらがもとなゆうすになしかずらウレ
               (カズラウレ)
根本が根本になるのであって梢頭は根本にはならない、梢頭は根本になると根無しかずらになる
5. 叔父ぴれいもちゅぴれ 叔母ぴれいもちゆびれヤーリガェ
     ハレいかにくばさあても吾親まさりウレ
               (マサリウレ)
叔父の面倒をみるのも他人をみるのと一緒、叔母をみるのも他人と一緒。どのように苦しくても親に勝ものはない
6. 山木やあてもぐさね木やねらぬヤーリガェ
     ハレめえらびがばうてむ わ加那うらぬウレ
山に木はは色々あっても杖になる木はない。娘は沢山いても私の彼女はいない


 いねがなし-がなしは尊称。昔のは石にも木にも神が宿ると信じて、稲も尊んでいた。
 あぶしまくら-稲が実って頭を垂れ畦に倒れかかることで豊作ということ。
 ななちや-焼き物、皿の大きい物。
 ちゆびれい-ちゆは他人、ここでは他人の面倒をみる
 ぐさね-つえのこと・

 田植歌は労働歌で田植えをしながら歌ったといいます。働きながら歌で人の道を説いていた。

           
        このCDの演奏者及び唄者は下記の方々です。(敬称略)
                三味線  田中 働助
                 唄   菅沼 節枝浜田 悦子
                 太鼓  生 禎蔵 
        また、採詩・解説は 兜坂 岩二 さんのものを参考にいたました。

この唄は喜界島のグループ YON のご好意で載せています
このページはわざとモノラルに落としてありますので元唄をお勧めいたします。

本唄のCDは13曲入っていて郵送出来ます、金額は下記の通りです。
CD  1000円  全国共通「図書券」か「ビール券」
送料  300円  郵便切手


興味のある方は新山さん宛にメールをください。

  グループ YON
鹿児島県喜界町 新山

 連絡先は下記へどうぞ    
 メール   sinzan@po5.synapse.ne.jp

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