「近頃の日本語はあきまへんなあ」第77号
                                    

2012.8.20

NHKのアナウンサーの義理、人情、上品さ、落ち着きがなくなってきている
ような気がしてならない。NHKの番組を見ている日本国民も同じようにならな
いか心配している。フリムン徳さんはアメリカに長く住んでいるが、英語がで
きないから、「ジャパンテレビ」が配信するNHK番組を唯一の楽しみとして、
一日中見ている。アメリカの番組は週に20分も見ない。一日に20分じゃないで
すよ。

 アナウンサーは、事実を客観的な見地から忠実にレポートするべきだが、
最近は自分の意見を主張するアナウンサーが多いように見える。アナウンサー
ではなく、解説員のように見える時もある。首を傾げてしまう。報道は公正、
中立であるべきだと思うのだが・・・。フリムン徳さんも、たまにはまじめな事
を言いまっしゃろう?
 まだある、この頃、NHK番組のアナウンサーのしゃべるスピードが気になっ
てきてしょうがない。しゃべりが速すぎる。年寄りのフリムン徳さんにはアナ
ウンサーのしゃべる速度が速すぎて理解しにくくなってきた。フリムン徳さん
だけではない、フリムン徳さんの嫁はんも時たまそんなことを言う。

 また、早すぎるせいだろうか、アナウンサーがよく読み違える。とちるので
ある。以前のアナウンサーは、今ほどとちらなかった。NHKの名前が泣くやお
まへんか。

 まさか、アナウンサーのしゃべる速度が視聴者をなくするとは・・・。そんな
こと、想像もしてな かった。先日、フリムン徳さんの本のファンで、ロスア
ンジェルスに住むおばさんからこん な電話があった。
「アメリカに長年住んでいる私には、もう、日本語は外国語 になりそうよ。
外国語みたいで意味がわかりづらくなったの。早すぎるのよ。それで、NHK の
日本語番組を見なくなってしまったわ。」

 早口言葉が出来ないと、アナウンサーになれないかも知れないが、聞く人
の理解の速度に合わない早口では意味がない。一方、与えられた時間内に、テ
レビを見ている人に出来事の内容を誤解がないように説明しなければならない
から、表側からも、裏側からも、右側からも、左側から も、視聴者の角度か
らも、当事者の立場にも配慮して説明しようとする。どうしても、言葉が多く
なる。決められた時間内にしゃべるには早口言葉になってしまう。
一つの方法として、報道 件数を減らしたらどうですか。聞いている人は5つ
の報道を聞いても、番組が 終わるとすぐに1つや2つは忘れる人が多いだろ
う。フリムン徳さんなんかは、今 見たことも、聞いた事も30分も経つと忘
れてしまっている。でも、不思議と、古い昔のことは忘れませんでー。 

フリムン徳さんに一番わかりやすい速度でしゃべってくれる番組は「国谷裕
子」の担当する「クローズアップ現代」である。彼女のしゃべる速度が 他の
アナウンサーより少し遅い。いや遅いのではない、視聴者 が理解できるしゃ
べりの速度だからである。

 視聴者あってのテレビ番組である。視聴者が理解できるしゃべりの速度が大
事のように思う。それに、彼女は、フリムン徳さんの68年の人生で見た中で、
一番賢い顔をしている。そして、すごく美人でもある。別嬪さんに早口は似合
わないのだ。唯一、NHKのアナウンサーで名前を覚えているのも「国谷裕子」
さん、いや「国谷裕子様」だけでもある。「徳さん、スケベーやなア。国谷裕
子様を見るため に、『クローズアップ現代』の番組を見ているんやちゃうか?」

 早口言葉でしゃべっている状態とは、約束した時間内にお客さんのところま
で行くために、焦って車を運転しているのと似ている。車の事故を起こすのは、
慌てている時、焦っている時が多いと、統計に出ている。フリムン徳さんが昔
サンノゼの町で、接触事故を起こした時も、ものすごく、焦って、速いスピー
ドで運転していた時であった。車の速度も、しゃべる速度も、早くなるのは、
慌てている時であり、心にゆとりがない時だ。こう いう時に事故は起こる。
悪い事をした人は手錠で縛られる。早口でしゃべる人は時間に縛られている。
どちらも人間が縛られている。

 地球は狭くなった。車、新幹線、飛行機ができたからだ。乗り遅れまいと、
人間の歩く速度も速くなった。とうとう、人間のしゃべる速度までもが速くな
った。慌ててしゃべるから、言葉も乱れる。年寄りにとっては日本語も外国語
になってしまう。仲間外れや。

ゆっくり運転で事故はなし。鼻歌交じりに、回りをゆっくり見ながら、正しい
言葉で、ゆっくり、しゃべって、ゆっくり生きて行こうではないですか。年寄
りも仲間に入れて。

 こんなことを考えていた日に、偶然にも、フリムン徳さんの知り合いの、元
ラジオ関係者 からテレビ ジャパンのNHK 番組 を見ていて、最近日本人の言
葉使いについて感じた事のメールが届いた。ここに、彼の嘆きのメールを紹介
します。

 一日漠然とテレビジャパンを見ながら、嘆いたり、悲しんだり、怒ったり、
要するに完全な文句爺になっています。気にいらぬ事ばかり・・・。「近頃の日
本語はあきまへんな〜。」というようなタイトルで徳さん、一つエッセーを書
いてみませんか?一番気に入らないのは、日本語が乱れている事。
第一にばか丁 寧語。野田首相の言葉って、一寸おかしくないですか?動詞で
言えば良いものを、何でも名詞にして、丁寧語のつもりらしい。
「私達の考えを、お示しをしたい!」
というのは、
「考えを示したい」
でいいんじゃあないですか。
「元気を与えたい!」と言うのは、はやり言葉になっているようだけど、オリ
ンピックの代表選手が、
「皆に元気を与えるように頑張りたい」
というのは許せるとして も、続いて、
「思い切り楽しんできます」
などと口走ると腹がたつ。
「オメー、誰の金使ってロンドンくんだりまでいくんだ!」
などと、テレビの前で 怒鳴ってしまいます。言葉のアクセントが関西弁の影
響か?(あ。こら失 礼)。
原発について、事故が起きるとシンパイですね、がレポーターの女性は、
「心肺ですネ。」
そこで思わず、
「心臓肺停止かー!」
とどなってしまう。時々、俺は気が狂ったのか?と自問自答する毎日です。
徳さん、早く一緒に、飲みたいよ〜。


                           フリムン徳さん

徳さんのページへ戻る


 

「フリムン徳さんの波瀾万丈記」のご注文は下記へのご注文でも出来ます。(文芸社)
※電話、FAXでのご注文は以下の通りです。(受付時間 8:30〜20:00)
 TEL:03-3817-0711 FAX:03-3818-5969
※海外からは次の番号へ別途お問い合わせ下さい。 (受付時間 8:30〜20:00)
 TEL:81-3-3817-0711 FAX:81-3818-5959

此方の画像及び文章は制作者の許可を頂いて掲載していますのでご利用はご遠慮下さい。03.10.29

/ 前へ戻る / 喜界島.comへ戻る /   

     

無料アクセス解析レンタル掲示板無料ブログ作成掲示板/日記/ブログ無料